真珠湾の記念館に展示されているもの

  • 2015.07.30 Thursday
  • 10:55

JUGEMテーマ:歴史

 

 

真珠湾の記念館探訪記 青山繁晴
https://www.youtube.com/watch?v=O8J6GtsaAOE

 

なんと、空母赤城の模型が見れるそうである。
内容的には、下記サイトと同様。

 

★ 真珠湾に行った青山氏、94歳の元兵士から聴いたこと。


http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/4020c1f2b3149f05483f6145ce6bdbf4

 

日本軍は実にフェアな軍隊だった。
軍事施設のみを攻撃する訓練された軍隊だった。
ハワイにある記念館では、日本軍を絶賛している。
日本軍の方がアメリカ軍の方がよっぽど先進的だった。
ハワイで攻撃されたのは日本が進んでいたが、勉強し直してミッドウエーで雪辱した。

戦争になった理由は、資源がなかった日本が絶たれて、やむをえず戦争になった。

新しいリーダーシップを日本とアメリカがフェアで求めた結果、戦争になった。

 

アリゾナ記念館
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BE%E3%83%8A%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8

 

フリーメーソン日本支部の再興が暗示するもの

  • 2015.07.25 Saturday
  • 04:44

JUGEMテーマ:歴史

 

「秘密のファイル CIAの対日工作 上」(春名幹男)という本の中に、フリーメーソン日本支部の再興について書かれている箇所がある。


//////////////////////////////////

 

13〜14頁

序章

七十がらみの管理人、ピーター・ペドロッテイが、古ぼけた書棚から、フリーメーソン日本支部に関する本『メーソンリー・イン・ジャパン』を探し出してくれた。
アメリカ軍占領後の日本で、フリーメーソンが大きな役割を果たしたことがこの本からはっきりと読みとれる。
連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは熱心なメンバーだった。マッカーサーは一九四九年七月、フリーメーソンの同志に祝辞を寄せ、「日本における組織の再興は、占領を支える強力な精神的支柱」になる、とたたえた。戦後、日本のフリーメーソン組織は東京・芝、東京タワー近くの旧海軍将校クラブ「水交社」跡に再建された。

この本の中に記されたメンバーには、占領時代の日米両国のそうそうたる指導者たちの名前が並んでいた。
政治家では、戦後初の首相・東久邇稔彦とその次の首相・幣原喜重郎、当時追放中で後に首相となる鳩山一郎、衆院議長・星島二郎、参院議長・松平恒雄ら。
民間人では、朝日新聞で『天声人語』を書いた荒垣英雄、政治学博士・吉野作造の名前もあった。
占領軍側では、マッカーサー元帥のほか、連合国軍総司令部(GHQ)参謀第二部(G2、情報)のチャールズ・ウイロビー少将、GHQ外交局長ウイリアム・シーボルトらトップの要人がメンバーだった。

 

//////////////////////////////////

 

本書には跡地とだけ書いてあるが、日本支部の事務局は、たぶん、そういうことなのだろう。

陸軍悪玉説は、この組織によって編み出されたのかもしれない。

歴史書 無理な推論事例

  • 2015.07.21 Tuesday
  • 06:58

一冊の歴史書、「昭和史発掘 開戦通告はなぜ遅れたか」(斎藤充功)という本の中に、二種類の無理な推論パターンを見つけたので紹介する。

・無理な推論 その1(相反する情報について合理的根拠なく、強引に一方を選択)

………………………………

50頁

食い違う松平の談話と八木氏の証言…。
だがどうしても私には、松平の談話の方が、戦後二十三年目にして初めて語った真実に思えてならないのだ。
戦後、国連大使やインド大使を歴任し、外務省を退官した後の松平が、今更実際に見聞していないことをデッチ上げて証言するとはとても思えない。しかも、対談した相手は尊敬する手島郁郎であった。宗教の信徒同士が機関誌に掲載する対談の席で、何のために架空の話をする必要があるだろう。

………………………………

八木氏は、当時在米日本大使館の三等書記官で戦後はインドネシア大使を務めた八木正男氏だそうだ。
著者は、格が上の人の話を採用し、格下の人の話と不採用とした。
この種の推論は、誰しもしたくなる推論ではある。この私も含めて。
それゆえ、ここで踏ん張るか、どうかが、研究者と言えるかどうかのポイントとなるように思う。


・無理な推論 その2(推論の連発)

………………………………

推論を連発した事例


55頁 こうは考えられないだろうか。

55頁 とすれば、

55頁 そういう推論も成り立ちうるのである。

57頁 考えられないだろうか。

57頁 この推論を進めていくと、

57頁 私には思えるのだが…

58頁 もう一つの推論

58頁 と考えてみてはどうだろうか。

58頁 あくまで推論の一つである、と断った上で、私はさらに大胆な仮説に踏み込んでみたい。

59頁 とは考えられないだろうか。

60頁 そうであれば

60頁 そう推論すれば

61頁 恐れたからではないか。

62頁 と考えたら
62頁 私の仮説は現段階では
あくまで推論でしかない。

………………………………


「第二章 なぜ葬儀は隠されたのか?」において、文言等から追っていくと、少なく見積もって15箇所もの推論箇所が存在する。
仮に、謎なりミステリーが存在した場合でも、推論を紹介するのであれば、箇条書きで推論1、推論2、せいぜいやって推論3を記述するのが限度ではないかと思っている関係で、15もの推論全部を読む義務も気力は私にはない。

15個も並べられた時点で、これは、歴史書ではない。著者はノンフィクション作家だから、15個もリストアップしたのであろうが、歴史書において、こんな事をすべきことであろうか?

もっとも、著者は、歴史書ではなく、ノンフィクション作家なので、100個もの推論があっても問題はない、と言うかもしれない。

なお、私は、特定部分にこれだけの推論が集中している歴史書は他に見たことがない。


他に、若干無理な表現もある。二種類紹介する。

・推論とすべきものを断定した

………………………………

13頁

野村は、外交については素人ともいうべき予備役の海軍大将であった。エリート外交官の館員たちにとって、元軍人の大使は煙たいだけの存在。みな、野村に対する態度は面従腹背であったという。日本大使館員はまとまりに欠けていた。それが結果的に、取り返しのつかない歴史上の汚点を付けてしまったことになる。

………………………………

根拠を示さずに断定調で書いている。朝日などの社説でよく見かける書きぶりである。根拠を示さない場合は、書いた人の主観に過ぎないことは明らかであるのに、なぜ断定するのか。私は、この見解を受け入れない。
確かに、野村吉三郎はここで書かれているような素性の人物であると、心情的に予想するが、この書きぶりでは、書いた人の願望であろうと指摘せざるを得ない。

・歴史書にふさわしくない見出し

………………………………

?開戦通告はなぜ遅れたか(本のタイトル)

?なぜ葬儀は隠されたのか?(第二章の見出し)

?戦後、外務省が隠蔽したこと

………………………………

?については、本書の中に、まとめとして総括的な記述がない。分散して書かれているため、消化不良の状態での出版化とみなさざるを得ない。
?については、行為として「隠された」ことを裏付ける根拠情報が本書中に見当たらず、また、本書中に「なぜ葬儀が隠されたか」に対応する答えに該当する箇所が見当たらない関係で、他の言葉を選ぶべきだった。
?については、「行為として隠蔽した」因果関係が明確でない。私には、外務省が謝罪を先送りしたようにしか受け取れない。


ただ、本書は、それなりの材料がつまっている。

ネタとしては、大きくは、「野村吉三郎と宣戦布告遅れ」、「調査分析能力が突出した新庄健吉の死の謎」ということになるが、著者は前者を追いかけすぎて、消化不良のまま出版化を急いだようであり、後日、著者説の間違い?を産経新聞で指摘されることになる。

無理な推論を急いだ結果であろうと私は見ている。
「他方、新庄健吉の謎の死」というアプローチであれば、それなりの資料提示したうえで、開戦前に彼を謀殺したかった勢力について、推論という形で示すことが考えられ、その話の中で、宣戦布告の遅延に係わる情報を組み込んでいれば、間違い騒動に発展しなかったかもしれない。

著者はジャーナリスト出身である。全般的に、取材中心の情報収集が先行しているきらいがある。

参考までに、アマゾンの書評を紹介する。

http://www.amazon.co.jp/%E2%80%95%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%8F%B2%E7%99%BA%E6%8E%98%E2%80%95%E9%96%8B%E6%88%A6%E9%80%9A%E5%91%8A%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%81%85%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%8B%EF%BC%88%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8%EF%BC%89-%E6%96%8E%E8%97%A4-%E5%85%85%E5%8A%9F-ebook/dp/B0099FK4JY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1436763485&sr=8-1&keywords=%E9%96%8B%E6%88%A6%E9%80%9A%E5%91%8A%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%81%85%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%8B

こちらは、実に正直な書評である。

歴史を学ぶことは国文学に通じる 

  • 2015.07.17 Friday
  • 20:01

JUGEMテーマ:歴史

 

小西甚一という国文学者がいる。同世代の方なら、ご存じであろう、受験時代にお世話になった、あの「古文研究法」の著者である。
難関とされる大学を目指していた方なら、使用していた受験参考書である。東大の文系学部合格者は、ほぼ大多数の方が当時使用していたのではないかとされる本である。

実は、この本、筑摩書房から文庫本で復刊されている。

その著者が、書いていた受験生用向けの本が、「古文の読解」である。こちらも筑摩書房から文庫本で復刊されている。

 

また、小西甚一は、「俳句の世界」という名著(講談社学術文庫)を残している。私は、俳句に興味はなかったが、この一冊で、俳句の魅力に引き込まれた。

さらに、小西甚一は、知る人ぞ知る「基本古語辞典」も書いている。こちらは、他の辞書から借用したものは一つもない、とする気迫あふれる古語辞典である。既に、古語辞典は三冊保有しているが、こちらも購入予定である。
それだけではない、石井庄司との共編で「新国語辞典」も刊行している。

国文学者としての業績もさることながら、一般向けにこれだけの本、辞書が書ける小西甚一の馬力に感嘆するしかない。

その小西甚一が、「古文の読解」という受験生向けの本に、受験としての古文学習に係わる意義を、はしがきで、述べている。

ともすれば、教える方は、専門至上主義となりかねない風潮であることを自認し、一流の国文学者として、これからの日本を支える学問を、理学、工学、医学に見立て、受験で合格できる力量を要領良く身につけてほしいと述べている。

 

//////////////////////////////////

 

古文の読解 小西甚一

はしがき

国語の教師というものは高校でも大学でも、国語ぐらい重要な科目はないと思いがちだ。そして、自分が国文科の学生だったころ、教授たちから詰め込まれたのと同じ性質のことを教えたがる。しかしながら、学生たちにとって、これぐらい迷惑なことはない。大学の教養課程で理学・工学・医学などを専攻しようという学生に国文学を教えるときだって、国文学これ尊しでは学生が気の毒だ。まして高校生を相手に特殊な知識を詰めこもうなどというのは、残酷物語だ。

よく「いまの学生は甘やかされているから、精神的にも肉体的にもモヤシみたいな連中ばかり増えるのだ。もっと厳しく鍛えないと、日本の前途は危い」と力説する向きがある。賛成だ。厳しく鍛えなければ、これからの日本は、ほんとうに心配だ。しかし、厳しく鍛えることは、よけいな知識を詰めこむのと同じではない。大学の教師は専門学者である。そして、自分の専門しか知らないのが普通だ。
そんな先生たちが、審議会の委員か何かになって、数学ではこれがぜひ必要だ、英語はせめてこの程度の知識をもたせるべきだ、物理学からこの分野を抜いたら日本は後進国になってしまう……などという強行意見を出す。
中略
その結果、一週間に四十四時間分のカリキュラムを組んでも、なお消化できそうもないほどの内容が、ギューギュー詰めの教科過程として高校生諸君に押しつけられ、それをひとわたり触ってみるので精いっぱいの学生生活が、自分でのびのびと考える時間を高校生から奪い、数学も、英語も、物理学も、その他すべての学問分野が、第二のリーマン、第二のアインシュタインを若いうちにモヤシ化する。専門馬鹿が国文学者だけではない。

この本をお読みになる諸君は、大学の入試を気にしていられるだろう。気にするなというほうが無理だから、わたくしは、入試で合格点の取れる古文学習を紹介しようとする。それは、合格点を取る要領であって、満点を取る方法ではない。

 

//////////////////////////////////

 

見方を変えれば、これは、専門至上主義の専門馬鹿が多いと思われる、歴史学、憲法学などの文系学者への強烈な皮肉と取れる。安保法制関連で、国会に参考人招致された憲法学者が、95%の憲法学者が政府提出法案が違憲であると記者会見までして語ったのが、その代表例である。文章解釈しかできない学者が、直面する現実を無視して語った、専門至上主義的発想を、私は、憲法学者の記者会見のコメントに見出すのだ。

私は、科目別に二〜三冊の受験参考書は読破していたが、国語、古文、漢文は、身が入らなかった。どうすれば点数がとれるか、数学・物理との比較で見当がつかなかったからである。
今になって思うに、こうしてブログで書き続ける習慣があれば、何のことはない世界ではあったのだが。

私は、あの難解な「古文研究法」を書いた国文学者が、そういう考えの持ち主だったことを今になって知り、自分の浅学を恥じ、こうして書いている。

しかし、こうして小西甚一の古文に係わる参考書に再び出会えたきっかけは、歴史に興味を持つようになり、日本のルーツである古代史を深く学びたいと念じるうちに、(受験時代、大の苦手としていた)古文学習は避けて通れないことに気づいたことにある。そう思い至るのに、歴史書を数百冊は読んだような気がしている。

であるならば、この国文学者に出会うべくして出会う運命にあったということなのだろう。

同時に、小西甚一の業績を知り、学問の世界の奥の深さを再認識した次第である。

なぜ「野村吉三郎」の調査追及が行われないのか

  • 2015.07.16 Thursday
  • 07:48

JUGEMテーマ:歴史

 

いくつかの歴史書を読んでいるうちに、野村吉三郎に係わる、調査追及が、意図的に為されていないのではないかという疑問を持つに至った。

断片的ながら、疑惑は4つ程度存在する。


●疑惑1 暗号解読漏れを指摘された当事者として対処しなかった疑惑

「暗号の天才」(R・W・クラーク、新庄哲夫訳)によれば、松岡外相が野村大使に対し、一九四一年五月、暗号が解読されていると指摘したが、野村大使は厳重な警護措置をとっていると回答した。(167〜169頁)具体的な回避対策をとらなかったようである。


●疑惑2 敗戦後GHQと結託して海軍史を都合良く改ざんした疑惑


「黒の機関 戦後、『特務機関』はいかに復活したか」(祥伝社文庫)によれば、GHQの組織の中に、マッカーサー戦史をまとめるための「歴史課」という組織が存在し、旧軍関係者が係わっていたという記述がある。


●疑惑3 「宣戦布告遅延に係わる」調査委員会で野村吉三郎への調査が行われていなかった疑惑

 

//////////////////////////////////

 

「昭和史発掘 開戦通告はなぜ遅れたか」(斎藤充功、新潮新書)

 

62頁

終戦翌年の四六年に、吉田茂外相の命で当時の岡崎勝男総務局長が委員長になって調査委員会が組織された。しかし、肝心の野村へのは行われていない。もし、吉田を筆頭とする外務省の上層部が、開戦当日の野村の動きについて、その本当の理由を含めて万事了承し、隠蔽しようとしていたと考えたら、この対応にも合点が行く。

 

63頁

外務省は、先の調査報告で過去に調査した人物の名を列挙している。しかし不可解なことにその被調査人の中に肝心の野村、来栖、松平の名はなかった。

 

//////////////////////////////////

 

●疑惑4 CIAファイルに載っており、CIAエージェントの可能性が高い人物なのに、著者が調査対象から除外した背景が不明

「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」(有馬哲夫、新潮新書)の記述によれば、二〇○五年にアメリカ国立第二公文書館(アメリカ合衆国メリーランド州カレッジパークで公開された「ナチス戦争犯罪、日本帝国政府公開法に基づく第二次公開資料1946−2003」の中に、CIA文書として、報告書や調書やメモの形で残されており、その対象人物は、河辺虎四郎、有末精三、服部卓四郎、辰巳栄一、辻政信、野村吉三郎、児玉誉士夫だったとしている。ところが、この本ではなぜか、野村吉三郎、児玉誉士夫についての分析が除外されている。不自然である。冒頭で野村吉三郎、児玉誉士夫CIA文書が存在しているとしているのに、中身を紹介しない点が不自然である。


なお、野村吉三郎は、ルーズベルトと旧知の間柄だったそうである。

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