嫌韓本において見過ごされている情報

  • 2019.11.22 Friday
  • 04:46

原文ではかなり前に読めた本であるが、翻訳書として、2017年に刊行された本がある。
「裏切られた自由」(ハーバート・フーバー著)である。

 

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「裏切られた自由 下」に書かれている一節を参照したい。

 

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私(フーバー)が初めてこの国を訪れたのは一九〇九年のことである。日本の資本家に依頼され、技術者として助言するためであった。当時の朝鮮の状況には心が痛んだ。人々は栄養不足だった。身に着けるものも少なく、家屋も家具も粗末だった。衛生状態も悪く、汚穢が国全体を覆っていた。悪路ばかりで、通信手段もほとんどあく、教育施設もなかった。山にはほとんど木がなかった。盗賊が跋扈し、秩序はなかった。
日本の支配による三五年間で、朝鮮の生活は革命的に改善した。日本はまず最も重要な、秩序を持ち込んだ。港湾施設、鉄道、通信施設、公共施設、そして民家も改善された。衛生状況もよくなり、農業もよりよい耕作方法が導入された。北部朝鮮には大型の肥料工場が建設され、その結果、人びとの食糧事
364頁

情はそれなりのレベルに達した。日本は、禿げ山に植林した。教育を一般に広げ、国民の技能を上げた。汚れた衣服はしだいに明るいいろの清潔なものに替わっていった。

朝鮮人は、日本人に比較すれば、管理能力や経営の能力は劣っていた。このことが理由か、あるいはもっと別な理由があったのか確かではないが、経済や政治の上級ポストは日本人が占めた。一九四八年、ようやく自治政府ができた。しかし朝鮮人はその準備ができていなかった。

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多くの嫌韓本において、日韓併合で日本政府が朝鮮半島においてしたことが肯定的に書かれている。写真付きで説明した本も読んだ。
嫌韓本を何冊か読んだ印象を述べると、これらの本を書いた著者たちは、読者を説得すべく、いろいろ知恵を絞り、考え抜いて書いたようだ。

 

 

一方、「裏切られた自由」の著者は、ルーズベルトの政敵だった、元アメリカ大統領である。
元アメリカ大統領が、朝鮮半島において当時の日本政府がしたことをほとんど肯定している。この本を読む限り、フーバーの視点は日韓どちらに対しても中立である。どこかの新聞記者の如く、金大中葬式ネタで発狂して出稿するようなことはない。これほど説得力ある説明が他にあるだろうか?

 

推定するに、嫌韓本の著者たちは、「裏切られた自由」をまったく読んでいないか、知っていてもきちんと読まなかった可能性がある。

なぜそうなるのか。この本の書評を書いた有名人たちの関心が、ルーズベルトについてフーバーが疑問に思った点ばかりに集中、フーバーが世界各国の状況について自身が知り得たこと、理解したことまで読もうとしなかったからではないか。

 

つまり、この本に書かれている各国の記述を、多くの言論人が読み飛ばしてしまったから、起きたことではないか?

そういう意味でこの本は、言論人や他人の力を借りず、書評等に頼らず、主体的に読書する姿勢が求められるのである。

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  • 2019.12.09 Monday
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