傭兵ビジネスが金になった時代(ドイツ選帝候の場合)

  • 2020.10.01 Thursday
  • 09:29

JUGEMテーマ:歴史

私は複数の歴史教科書を読んだ(一冊は私費で購入)。が、世界史の教科書には、ヨーロッパで盛んだった傭兵ビジネスについて書かれていない。

傭兵ビジネスというと、まずスイスがあげられる。そのスイスでプライベートバンキングが発達したのは、傭兵ビジネスで得た報酬や掠奪して得た金品の保全のために、秘匿性高い資産管理を必要としていたとの分析がある。

 

世界有数の金融立国・スイスのプライベートバンクはいかにして生まれたか?
https://media.rakuten-sec.net/articles/print/16616

 

永世中立国であることは、敵味方関係なく傭兵を貸し出すには、政治的に都合がいい。

ただ、当時、傭兵ビジネスは、スイス以外の国においても実施されていた。

 

「ロスチャイルド家 世界を動かした金融王国」(中木康夫)の一文を参照したい。

 

//////////////////////////////////

 

ドイツの名門貴族ヘッセン家(のちドイツ選帝候)は、むしろ東ドイツの封建領主に多いタイプで、重い封建地代を農民から取りあげるだけでなく、それをもとに自らも商業、金融活動に大々的に従事して巨富を積みあげていくといった、きわめて「商業的」な封建領主であった。そして、こうしたヘッセン家の財産は、当時のドイツ中に音にきこえた巨額なものだったのである。ところで、ヘッセン伯の莫大な財産形成にとりわけあずかって力があったのは、家業としての「肉弾製造販売業」、つまり傭兵賃貸であって、多数の臣民を訓練してはせっせと諸外国の君主に貸しつける商売である。やがて、わがマイヤー・アムシャルと緊密な関係に入るヘッセン伯ウイルヘルム九世の父フリードリヒ二世も、婚姻関係にあるイギリスのジョージ三世を上得意として傭兵隊を売りこんでいた。アメリカ独立戦争のときにイギリス本国軍として同胞を殺していた軍隊の中には、このヘッセンが貸しつけた多数の傭兵隊がいたのであって、この賃貸料や、兵士の死傷について支払われる「保険料」によってヘッセン伯は莫大な利潤をあげている。しかも抜け目ないヘッセン伯は、傭兵賃貸料をさらに高利で諸侯に貸しつけて「利回り」を楽しんだ。

 

//////////////////////////////////

 

スイスは、傭兵ビジネスを起点に、このようなやり方で富を蓄積したのであろう。

ただ、傭兵ビジネスの実相について分析、解説した本があまりに少ない。日本語翻訳書が少ないだけかもしれない。

 

上記ヘッセン伯は、ロスチャイルド家発展のきっかけを提供、ロスチャイルド財閥の祖は、戦争が当時最も金儲けになるビジネスモデルであることを確信、その子孫が各国にて実践したと考えていいだろう。

スポンサーサイト

  • 2020.10.12 Monday
  • 09:29
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        

    PR

    calendar

    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << October 2020 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    • 歴史学者がルーズベルト陰謀論を肯定することは「歴史学界のタブー」なのではないか
      masurawo (07/03)
    • 歴史学者がルーズベルト陰謀論を肯定することは「歴史学界のタブー」なのではないか
      たつや (07/02)
    • GHQプレスコードの目的 米兵強姦事件等隠蔽のためだった
      masurawo (04/30)
    • GHQプレスコードの目的 米兵強姦事件等隠蔽のためだった
      たつや (04/29)
    • GHQプレスコードの目的 米兵強姦事件等隠蔽のためだった
      masurawo (04/29)
    • GHQプレスコードの目的 米兵強姦事件等隠蔽のためだった
      たつや (04/27)

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM