キリスト教宣教師たちが植民地支配の尖兵だったとする根拠

  • 2019.12.03 Tuesday
  • 06:04

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20世紀に書かれた歴史書、「イエズス会の歴史」(ウイリアム・バンガート)という本に、イエズス会宣教師たちのことがさりげなく書いてある。

 


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ザビエルが極東の任務に当てられたのは、ポルトガル国王ジョアン三世が自分の広大な植民地帝国に溢れている何百万もの人々を教化したいと切望した結果であった。パリのサント=バルブ学寮のポルトガル人の学長、デイオゴ・デ・ゴウヴェア博士は、イグナティウス・デ・ロヨラを中心とする熱心な一団のことを思い出し、自分の君主に宣教師として推挙し、国王ジョアン三世は駐ローマ大使を介してイグナティウスに協力を求めた。

中略

大いに期待をかけていた都は、ザビエルの労に断固たる拒絶で報いた。比叡山は部外者の入山を禁じていた。帝に拝謁することは贈り物をしない限り不可能だった。その上、ザビエルとフェルナンデスは一一日間しか帝の町にいなかったが、それだけでも帝が実権を奪われた無力な主権者であり、昔日の栄光の影にすぎないことがわかるのに十分であった。ザビエルの壮大な目論見は、この国の社会・政治機構についてのひどく間違った情報にもとづいた浅はかなものだった。彼はこの現実を即座に受け入れて、新しい計画を立てた。山口多聞少将の大名は実際に権力をもつ大名であり、こちらの威風を見せることでのみ心を動かされる。そこでザビエルは立派な衣装をまとい、−ポルトガルの特使に任命されていたのでー美しく書かれた信任状と、念入りに取り揃えた献上品を携えて山口の大名の前に姿を見せることにしたのである。

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スペインやポルトガルの国王の経済的支援を受けたこと、肩書きを与えられたこと、国王からの親書みたいなものを携行したこと、当時、スペインとポルトガルはアジア各地を植民地支配した史実を以て、イエズス会宣教師は植民地支配の意図を持って布教活動したと判断するのである。

著者や訳者は、イエズス会の宣教師が植民地支配の宣教師だとは断定していないが、文脈からそう読めるのである。

 

著者ウイリアム・バンガートは、イエズス会創設時の史料を読んでいるはずである。なお、私はポルトガル語で書かれた原文までは読んではいない。

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  • 2020.05.30 Saturday
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