アメリカ歴史学会が異常な原因

  • 2019.12.12 Thursday
  • 19:07

アメリカ人歴史学者ジェイソン・モーガンは、「日本国憲法は日本人の恥である」にて、アメリカ歴史学会の異常さを指摘する。

 

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反米反日の異常な米国歴史学会

 

 

こうして新たな視点で歴史を学び始めた私に改めて見えてきたのは、アメリカの歴史学会の異常さだった。とにかく、教授のほとんどが、「反米」であり、「反日」なのだ。
アメリカの歴史学会に参加している者の大半は、アメリカのことを嫌い、アメリカが弱体化すればするほど喜ぶ一方で、第二次世界大戦でアメリカが日本に対して、大型爆弾や核を投下して無差別大量殺人をしたことを賞賛するとういう、実に矛盾した歴史観を平気で若者たちに押し付けている。

 

中略

 

アメリカの歴史学会、中でも日本研究に関するアカデミズムは想像以上に大きな問題を抱えている。まず第一に挙げられるのは、アメリカの歴史学者の間で語られる歴史が、捏造された歴史をもとに語られているということである。
日本の読者は驚くかもしれないが、アメリカではまともな議論など成立しない。日本の研究者が真摯な姿勢で数多くの史料にあたりながら行ってきた太平洋戦争や慰安婦に関する研究などまったく無視して、もっぱら政治的意図から慰安婦問題が語られている。その際、歴史的事実に関する真摯な議論が行われることはない。
たとえばシンポジウムを開催しても、そこで”事実に基づく議論”をしようとする動きなど皆無だし、むしろそれを妨害しようとする。仮に報告者が歴史の事実を提示しようものならたいへんだ。たちまい「歴史修正主義だ」「差別主題だ」とレッテル貼りをされるのがオチである。

 

中略


当時、私はウイスコンシン大学博士過程だったが、反日を基調とするアメリカの歴史学会に反論したのは私だけだった。そしてまた、アメリカ歴史学会に反論する者が私以外にはほぼ誰もいないという現実に直面してかなりがっかりした。
その後、私は学会から異端のレッテルを張られた、推薦状が必要になって、あるアメリカ学会の教授に頼んで書いてもらったが、その推薦状には「安倍のように歴史を綺麗事にしている」と記されていた。私の名誉は毀損され、アメリカ国内での就職が妨げられることとなったのである。

 

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このような歴史学会の研究姿勢は、戦勝国史観を維持したい政治家、政策がまずあり、歴史学者たちが、そういう政治、そういう政策に従うから可能となる。

この場合は、オーソドックスな史料検証的なスタンスはまったく意味をなさないものと決めつけられ、一旦政治的に都合が良いものと認められた情報のみが、歴史として語られることになる。

このような歴史に対する研究姿勢、歴史観を肯定する歴史哲学が存在すると考えなくてはなるまい。

とりあえず、知り得た中で、歴史研究について思想哲学を重視する歴史哲学が存在する。

 

歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの考え方

http://gendaishi.jugem.jp/?eid=1172

 

 

キリスト教宣教師たちが植民地支配の尖兵だったとする根拠

  • 2019.12.03 Tuesday
  • 06:04

JUGEMテーマ:オススメの本

20世紀に書かれた歴史書、「イエズス会の歴史」(ウイリアム・バンガート)という本に、イエズス会宣教師たちのことがさりげなく書いてある。

 


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ザビエルが極東の任務に当てられたのは、ポルトガル国王ジョアン三世が自分の広大な植民地帝国に溢れている何百万もの人々を教化したいと切望した結果であった。パリのサント=バルブ学寮のポルトガル人の学長、デイオゴ・デ・ゴウヴェア博士は、イグナティウス・デ・ロヨラを中心とする熱心な一団のことを思い出し、自分の君主に宣教師として推挙し、国王ジョアン三世は駐ローマ大使を介してイグナティウスに協力を求めた。

中略

大いに期待をかけていた都は、ザビエルの労に断固たる拒絶で報いた。比叡山は部外者の入山を禁じていた。帝に拝謁することは贈り物をしない限り不可能だった。その上、ザビエルとフェルナンデスは一一日間しか帝の町にいなかったが、それだけでも帝が実権を奪われた無力な主権者であり、昔日の栄光の影にすぎないことがわかるのに十分であった。ザビエルの壮大な目論見は、この国の社会・政治機構についてのひどく間違った情報にもとづいた浅はかなものだった。彼はこの現実を即座に受け入れて、新しい計画を立てた。山口多聞少将の大名は実際に権力をもつ大名であり、こちらの威風を見せることでのみ心を動かされる。そこでザビエルは立派な衣装をまとい、−ポルトガルの特使に任命されていたのでー美しく書かれた信任状と、念入りに取り揃えた献上品を携えて山口の大名の前に姿を見せることにしたのである。

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スペインやポルトガルの国王の経済的支援を受けたこと、肩書きを与えられたこと、国王からの親書みたいなものを携行したこと、当時、スペインとポルトガルはアジア各地を植民地支配した史実を以て、イエズス会宣教師は植民地支配の意図を持って布教活動したと判断するのである。

著者や訳者は、イエズス会の宣教師が植民地支配の宣教師だとは断定していないが、文脈からそう読めるのである。

 

著者ウイリアム・バンガートは、イエズス会創設時の史料を読んでいるはずである。なお、私はポルトガル語で書かれた原文までは読んではいない。

キッシンジャー「歴史卒論」が意味するもの

  • 2019.11.30 Saturday
  • 10:15

JUGEMテーマ:オススメの本

 

 

20世紀後半の地球規模の外交を主導した、キッシンジャーの伝記本を読んだところ、卒論テーマが歴史であったとする記述を見つけた。

 

 

「キッシンジャー 1923−1968 理想主義者1」(ニーアル・ファーガソン)から引用させていただく。

 

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キッシンジャーの卒業論文「歴史の意味」は、ハーバードの歴史に残る作品となっている。学部学生が提出したものとしては最も長く、現行の長さ制限(三万五○○○ワード以内または一四〇ページ前後)導入の契機となった論文だからだ(この制限は、いまでも「キッシンジャー・ルール」と呼ばれている)。キッシンジャーの論文は三八八ページあった。ヘーゲルとシュヴァイツアーの章を省いても、である。一説

によると、フリードリヒは一五〇ページで読むのをやめたという。とはいえ、驚くべきは長さではない。主なテーマであるシュペングラー、トインビー、カントのほか、コリングウッド、ダンテ、ダーウイン、デカルト、ドストエフスキー、ゲーテ、ヘーゲル、ホッブス、ホームズ、ホメロス、ヒューム、ロック、ミルトン、プラトン、サルトル、シュヴァイツアー、スピノザ、トルストイ、ヴィーコ、ウェルギリウス、ホワイトヘッドが論じられており、三年間に読破した中から魅力的なエッセンスが抽出されている。さらに意味論を扱った補遺では、ブラッドリー、ハンチントン、ヨセフ、ポアンカレ、ライヘンバッハ、ロイス、ラッセル、シェファー、ステビング、ヴェブレンを扱った。

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キッシンジャーは、外交、地政学に詳しいことで知られているが、ベースとなったのは、歴史の知識と理解に関すること。
上記では、必ずしも歴史に直結しない、思想哲学的なものを研究の素材としていることがわかる。
このことから、キッシンジャーは、歴史とはその時代の思想哲学と密接な関係を持っていたことを理解していたことになる。

 

この本のはじめには、歴史哲学者の考え方の引用がある。

 

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はじめに

こうしたわけで、本書は一〇年におよぶ地道な文書研究の成果である。執筆にあたっては、偉大な歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの三原則を忠実に守った。

一 すべての歴史は思想の歴史である。
二 歴史として知るとは、歴史家がその歴史を調べようとする当の思想を自ら再び考え、たどることである。
三 過去の思想は、過去にとっての現在から生まれたものであって、現在の思想に包含されてはいても、現在を構成するものからは切り離されている。歴史として知るとは、そのような過去の思想を再び考えることである。

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キッシンジャーはこの歴史哲学者の考えを受け入れ、何らかの意図を以て、外交デビューしたことになる。

ここで言う外交デビューとは、キッシンジャーを選び、登用した人物の意図によって実現したと考えなくてはならない。

もし彼らが、戦勝国史観を末永く継続させ、敗戦国を歴史観によって身動きとれない、属国状態に置いておきたいと考えたらどうであろうか。

 

そう考えると、この場合の思想哲学とは、戦勝国有利な歴史哲学を以て国際政治を操ることを指すと考えるのである。

「裏切られた自由」の日本版翻訳がなかなか発刊されなかった理由について

  • 2019.11.11 Monday
  • 08:34
「裏切られた自由」(ハーバート・フーバー著、ジョージ・H・ナッシュ編、渡辺惣樹訳)上巻を読んでいくうちに、なぜ名著と噂されてきたこの本の日本語翻訳が発刊されなかった理由を、以下の箇所に見出した。 ////////////////////////////////// 第12章 日本 一九三八年の旅では日本を訪問していないが、この国んも重要である。日本の一九三八年半ばの状況を簡単に記しておきたい。 日本は天皇を元首にした立憲君主制の国である。天皇は宗教的にも頂点に立つ存在であった。また議会制(国会)の国でもある。首相や閣僚は名目上、天皇による任命である(元老の承認が必要である)。その政府は帝国議会に対して責任を持ち、かつ議会の監督を受ける。内閣には一点だけ立憲体制の国にしては不可思議なところがある。陸海軍がその大臣を指名するのである。 日本には、外国から「リベラル」と呼ばれる有能なグループがあった。彼らが軍部の横暴を抑制し、政治的に優位を占めていた時期があった。たとえば一九二二年には、国務長官チャールズ・エヴァンズ・ヒューズが提案した条約〔訳注:ワシントン軍縮条約〕に調印し、ベルサイユ条約で承認された山東半島の利権の返還にも応じている。 しかしリベラル・グループの立場は不安定だった。彼らは身の危険を顧みず、軍国主義者に抵抗したが、多くの人物が、軍の急進派によって暗殺されている。こうして日本は、「リベラル派」が失墜し、極東における積極的な軍国主義の中心となった。先に書いたように一九三一年には中国を攻撃し、満州を併合した。国際連盟による介入があったが、日本は拒否した。連盟にはアメリカも協力していた。 一九三七年には中国に全面侵攻し、先に書いたように、華北・華中および太平洋岸を制圧した。ワシ ントンでは、一九三八年半ばまで、日本の動きを抑制し中国政府を支援することが検討されたが、そのような政策は採用されなかった。 ////////////////////////////////// 「一九三一年には中国を攻撃し、満州を併合した。国際連盟による介入があったが、日本は拒否した。連盟にはアメリカも協力していた。 一九三七年には中国に全面侵攻し、先に書いたように、華北・華中および太平洋岸を制圧した。ワシ ントンでは、一九三八年半ばまで、日本の動きを抑制し中国政府を支援することが検討されたが、そのような政策は採用されなかった。」の記述に、間違いがある。 フーバーは苦学した勉強好きな政治家だったようだが、それでも歴史認識的に致命的なミスがある。日本軍が攻撃開始する前に何が起きたのか、書いていない。中国に対して、あたかも日本が侵略国であるとの視点で書かれたと読める。 ちなみに、Wikipediaには、この本のことについて、こう書いている。 ////////////////////////////////// https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC フーヴァーはチャーチルとルーズベルトがスターリンを連合軍側に引き入れたことは、スターリンが共産主義を広める手助けになったと批判、スターリンはヒットラーと同じろくでなしで、彼ら2人同士を戦わせておけばよかったという意味のことを著書 『裏切られた自由』(Freedom Betrayed) で述べている(本自体の発行は2011年) ////////////////////////////////// 「裏切られた自由」について、多くの歴史書を書いた渡部昇一は、英文で読んでいたはずであるが、積極的にフーバーの著作からの引用しなかった。その理由は、フーバーの対日戦史観にあると考えるのである。

マッカーサーの議会証言の戦後史上の重要性

  • 2019.05.16 Thursday
  • 06:16

渡部昇一は、「決定版・日本史」のまえがきにて、マッカーサーの議会証言が、戦後の日本の最重要な史実であるとしている。

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日本を侵略国と公式に断定したのは東京裁判だけである。その裁判をやらせた最高責任者が、「あれは自衛戦だったのだ」と公的な場所で証言してくれたのである。これは「意見」でなくて「史実」、しかも戦後の日本における最重要な史実なのであるからこれを掲載させないのは不思議である。強いて善意に解釈するならば、このマッカーサー文言を育鵬社の教科書が入れると、他社の歴史教科書がすべてボロクズになることを、文科省の教科書調査官は心配してあげたのだろう。

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他の通史本との比較において、この記述は重要と思う。

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