在野の研究者の研究成果が評価されるために必要なこと

  • 2020.01.18 Saturday
  • 10:12

JUGEMテーマ:歴史


在野の研究者の研究成果が、そもそも学界がリベラル支配となっている、学界の閉鎖性などの問題、学術的に評価されることは、ほとんどないと思われる。

学界がすべからくリベラル支配となっていることは、岩田温のサイトで推定可能。

 

2020.01.13保守はつらいよ…それでも発信し続けます
https://www.youtube.com/watch?v=IK9dHP6cpcI

 

学界が、在野の研究者を相手にしないことは、井沢元彦や渡辺惣樹の著作をきちんと読まれている方ならおわかりのことと思う。

礫川全次「独学の冒険 浪費する情報から知の発見へ」は、独学者の研究成果が評価されるために基本的に必要なことを簡潔にまとめている。

 

//////////////////////////////////

 

「論文」を書く際に気をつけなければならないのは、ー分の主張が「独断」でなく、しかるべき根拠を踏まえていること、⊃簣世北詰や矛盾がないこと、その主張が「剽窃」ではなくオリジナルなものであることを明確にすることです。

中略

独学者の場合、特に在野で無名の独学者の場合、これはかなり重要ではないのかという事実(史実)を指摘したとしても、アカデミズム、ジャーナリズムの反応は、概して低調なものだと言ってよいのです。
ただし、独学者が、文献や資料を発掘したという場合ですと、やや様相が異なってきます。これまでアカデミズムの世界で、ほとんど取り上げられていなかった文献や資料を独学者が発掘したとします。その文献や資料が、学問上の価値を持つものであれば、アカデミズムとしても、これを認めざるを得ません。

中略

この本をお読みの独学者におすすめしたいことがあります。…………それは、資料集を編んだり、本を復刻したりすることです。珍しい資料、散逸しがちな資料などを集めて資料集を編む、忘れられた名著を復刻する、閲覧・入手が難しい稀覯本を復刻するなどです。これなら、研究実績のない独学者でも、十分に着手可能です。

 

//////////////////////////////////

 

ただ、これには、先行研究調査の方法が書かれていない。
とかく、在野の研究者は、歴史書を書き上げる方に、熱意と精力の部分が向かい、先行研究調査が疎かになっている。一例として挙げると、近年、数十万部売れた歴史書には、年表の記載も参考文献の記載もなかった。一冊丸ごと、パクリ・剽窃の塊と揶揄されても仕方ない本である。
学界提出論文の場合、先行研究との関係について言及しない限り、評価のしようがないため、論文レベルに達していないという判定を下すのではないか。

大学の修士課程、博士課程で、大学の教官が学生に対し、先行研究調査を論文評価対象としているなら(実態は歴史学科に居ないので知らないが)、在野の研究者も学生の対応を見習うべきだろう。

在野の研究者を嘲笑する学者たち

  • 2020.01.17 Friday
  • 14:47

JUGEMテーマ:歴史

 

二冊の本で、在野の研究者を蔑視する記述を見つけた。

 

「独学の冒険 浪費する情報から知の発見へ」(礫川全次)では、あの松本清張も学者から素人扱いされたことに憤りを示したとある。

 

//////////////////////////////////

佐藤忠男さんの『独学でよかった』を読んでいて、最も印象に残ったのは、次の箇所でした。(一七二〜一七三ページ)

日本の学者は素人をバカにする傾向が強億、いくらユニークな研究をしてもアマチュアはプロの仲間に入れてはもらえないことを、松本清張は多くの小説で憤りをこめて書いてきている。ところが彼自身は小説家として得た名声を支えとして、専門家と対等に討論できる立場をかち得たのである。もっとも、それでもなお、専門家から無礼な応対をされたことにふんまんを書き付けたメモがこの本のあちらこちらに見いだされる。

//////////////////////////////////

 

国文学の世界では、「いろはうた」(小松英雄)という本にふざけた記述がある。

 

//////////////////////////////////

2 以呂波の古い姿

「以呂波は、無実の罪で処刑されようとする死刑囚の残した、暗号による遺書であるということを証明した人がいる。その死刑囚というのは『万葉集』の歌人として有名な柿本人麻呂だというのである。もちろん、その最初の手がかりは「咎なくて死す」にある。著者は詩人だということで、奔放な着想がなかなかおもしろいが、日本語の歴史についての初歩的な知識を備えた読者には、胸をときめかせてそれを読むことができそうもない」

「……それは、柿本人麻呂が以呂波の製作に関して無実であったことの証明としても、必要かもしれない。もちろん、日本語史の専門家にとっては、一笑に付すべき妄説であるにしてもー。」

//////////////////////////////////


これら、学者たちの、高慢な態度に対しては、公費でノウハウを身に付けた職業的成果とみなし、納税者でもある在野の研究者に対する、不遜な態度であるとして糺していく必要があるだろう。

歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの考え方

  • 2019.12.04 Wednesday
  • 05:36

JUGEMテーマ:今日のキーワード

 

「キッシンジャー 1923−1968 理想主義者1」(ニーアル・ファーガソン著、村井章子訳)のはじめに書かれていることだが、思想哲学と絡めて、他国を従属させる意図を持つ歴史家にとって都合がいい歴史哲学であるような気がする。

 

 

//////////////////////////////////

はじめに

こうしたわけで、本書は一〇年におよぶ地道な文書研究の成果である。執筆にあたっては、偉大な歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの三原則を忠実に守った。

一 すべての歴史は思想の歴史である。
二 歴史として知るとは、歴史家がその歴史を調べようとする当の思想を自ら再び考え、たどることである。
三 過去の思想は、過去にとっての現在から生まれたものであって、現在の思想に包含されてはいても、現在を構成するものからは切り離されている。歴史として知るとは、そのような過去の思想を再び考えることである。

 

//////////////////////////////////

 

 

//////////////////////////////////

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89

ロビン・ジョージ・コリングウッド(Robin George Collingwood 、1889年2月22日 - 1943年1月9日)は、イギリスの哲学者、歴史家。

哲学の方法
哲学思考には、科学思考とも日常的な思考とも異なる独特の方法があると主張した。科学においては「仮定から結論が導かれる」のに対して、哲学においては「仮定から仮定的ではない原理が導かれる」と論じた。また、哲学は日常的に誰もがすでに「わかったつもりになっていることを、別の視点から捉えなおし、より優れた理解をしようと」する学問であるとも述べている。こうした議論は、コリングウッドのプラトン解釈に基づいている。

また、哲学の方法を総括する目的でコリングウッドは「形式の変移図」という考えを導入した。「形式の変移図」とは異なる項の連なりであり、上位の項は下位の項が体現する理想を実現したものである。例えば、ロックによると、「知識」の概念の変移図の始めの項は「判断」であり、最上の項は「直観」である。つまり、「直観」という知識の形式は、「判断」が実現しようとしている知識の理想的なあり方を実現しているのである。哲学の研究対象となる概念はすべて「形式の変移図」へとまとめられうる。

歴史哲学
ヘロドトスとトゥキディデスに始まりコリングウッドに至るまでの歴史学の歴史を丁寧に考察し、歴史学の方法を三つ抽象した。第一に、古代ギリシアに顕著であった「証言に基づく歴史」。第二に、ヘレニズムに端を発し、過去の文献を組み合わせることを主軸とする「切り貼り歴史学」(scissors-and-paste history)という方法。第三に、近代の「学問的歴史学」(scientific history)である。

『自然の観念』(平林康之、大沼忠弘訳、みすず書房、1980年、新版2002年)
『歴史の観念』(小松茂夫、三浦修訳、紀伊國屋書店、復刊2002年)
『芸術哲学概論』(三浦修訳、紀伊國屋書店、1968年、復刊2001年)
『芸術の原理』(近藤重明訳、勁草書房、1973年)
『思索への旅―自伝』(玉井治訳、未来社フィロソフィア双書、1981年)
『歴史哲学の本質と目的』(デビンズ編、峠尚武・篠木芳夫訳、未来社フィロソフィア双書、1986年)
『哲学の方法について』 (早川健治訳、2014年)
『精神の鏡、知識の地図』(早川健治訳、2015年)

//////////////////////////////////

 

断定するつもりはないが、政治的に利用しやすい、歴史哲学である可能性があるのではないか。

歴史群像等に寄稿する近現代史研究者の思考回路

  • 2019.09.09 Monday
  • 19:20
アメリカ産の「飼料用トウモロコシ」で、中国に輸出予定で中国が輸入拒否したものを、安倍首相が買い取ると約束したことについて、近現代史研究者山崎雅弘が思い込みで述べているとの情報がある。 与太話の裏を読むと見えてくるもの http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1675.html 直観で考えて、日本がアメリカ産飼料トウモロコシ購入は、中国の対抗措置を無力化したとした方がすっきりする。 海外識者「日本による米国産トウモロコシ購入で中国は外交カードの1つを失った」 http://newsoku318.blog134.fc2.com/blog-entry-8333.html 市場価格が下がったのでお得な買い物だとする分析、安く買って中国に転売してはどうかという提言もある。 中国が輸入しない米のトウモロコシ 日本が買います https://newspicks.com/news/4167057/ イデオロギーで物事を見てしまう歴史家(と称する人には)理解しがたいことであろう。

アメリカの歴史学者たちの異常な実態と日本の歴史学者に及ぼす影響について

  • 2019.07.12 Friday
  • 17:01

アメリカの歴史学者たちは、以下の本に書かれている文章を読むと、歴史学の手法と史実に基づいた、学術的な研究をしているのではなく、アメリカ政界を支配する者たちのニーズに沿う形で、日米外交における戦勝国の論理を維持、アメリカにとって必要な時に、敗戦国日本を未来永劫屈服させるために存在しているのではないか。

//////////////////////////////////

日本国憲法は日本人の恥である 米国人歴史学者「目からウロコの改憲論」 ジェイソン・モーガン

反米反日の異常な米国歴史学会

こうして新たな視点で歴史を学び始めた私に改めて見えてきたのは、アメリカの歴史学会の異常さだった。とにかく、教授のほとんどが、「反米」であり、「反日」なのだ。 アメリカの歴史学会に参加している者の大半は、アメリカのことを嫌い、アメリカが弱体化すればするほど喜ぶ一方で、第二次世界大戦でアメリカが日本に対して、大型爆弾や核を投下して無差別大量殺人をしたことを賞賛するとういう、実に矛盾した歴史観を平気で若者たちに押し付けている。

中略

アメリカの歴史学会、中でも日本研究に関するアカデミズムは想像以上に大きな問題を抱えている。まず第一に挙げられるのは、アメリカの歴史学者の間で語られる歴史が、捏造された歴史をもとに語られているということである。 日本の読者は驚くかもしれないが、アメリカではまともな議論など成立しない。日本の研究者が真摯な姿勢で数多くの史料にあたりながら行ってきた太平洋戦争や慰安婦に関する研究などまったく無視して、もっぱら政治的意図から慰安婦問題が語られている。その際、歴史的事実に関する真摯な議論が行われることはない。 たとえばシンポジウムを開催しても、そこで”事実に基づく議論”をしようとする動きなど皆無だし、むしろそれを妨害しようとする。仮に報告者が歴史の事実を提示しようものならたいへんだ。たちまい「歴史修正主義だ」「差別主題だ」とレッテル貼りをされるのがオチである。

中略

当時、私はウイスコンシン大学博士過程だったが、反日を基調とするアメリカの歴史学会に反論したのは私だけだった。そしてまた、アメリカ歴史学会に反論する者が私以外にはほぼ誰もいないという現実に直面してかなりがっかりした。 その後、私は学会から異端のレッテルを張られた、推薦状が必要になって、あるアメリカ学会の教授に頼んで書いてもらったが、その推薦状には「安倍のように歴史を綺麗事にしている」と記されていた。私の名誉は毀損され、アメリカ国内での就職が妨げられることとなったのである。

//////////////////////////////////

アメリカの歴史学者たちがいい加減なら、日本に居る「アメリカ史の歴史学者」の中にまとも研究者がいるのか。私は疑問に思う。 渡辺惣樹の研究を日本の「アメリカ史の歴史学者」が無視した理由は、おそらく、自身の教官職の地位に安住し名誉教授になるため、ひたすらアメリカの歴史学会の意向に従うしかないということなのであろう。

そういう意味で、最も従属的な親米は、アメリカ史の歴史学者ではないか。

PR

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM