イエスとペテロはどう違うのか?

  • 2019.12.09 Monday
  • 04:47

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聖書を読んでもわからないことがたくさんある。
イエスとペテロの布教スタンスの違いについては、「世界史の新常識」(文藝春秋編)にて、加藤隆の説が参考となりそうだ。

 

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「教会」の成立

 

ペトロは大胆な働きかけを行った。エルサレムで人々に呼びかけ、賛同する者たちを仲間に加えて、昼も夜も共に行動し生活する共同体を成立させた。学者たちによって、「エルサレム初期共同体」と呼ばれている。ペトロの方針は、イエスの活動方針の重要な面を無視するものとなっている。

共通点は、「神からの介入を期待する」というところである。しかし、この出発点からの方向が、イエスとペトロで一致していない。

イエスは、町や村を巡って、人びとに「期待される現実」についての呼びかけを行った。

人々が、それまでの日常生活を変化させる必要はない。人々が何か特別なことを行っても、それで神による救いが実現するのではないからである。「人が何をしても、神を都合よく動かすことはできない」「神が一方的に、動くしかない」という、古代ユダヤ教の結論に沿った態度になっている。

ところがペテロは、人びとがそれまでの日常生活にとどまるのでなく、特別な活動を行うことに異議がある、という方針で臨んでいる。「人が何をしても、神を都合よく動かすことはできない」はずなのに、人間の側の活動が神を動かす上で有効なところがあるかのような立場になっている。「神を動かすために何をすべきか」をペトロは知っているという姿になっている。

ペテロが指導者になり、人びとがそれに従う、ある程度以上の大人数の者が、この指導に沿って特別な活動を行うと、特別な組織や制度が生じる。
指導者がいて、それに従属する者たちがいる。彼らが独自の団体を作る。このことが重要である。「人(指導者)による人(従属者)の支配」というべき事態が生じた。

 

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宗教者が指導者として、指導者による従属者の支配が形態として生まれ、「期待される現実」(政治状態)に対し、宗教指導者が「神を都合良く動かす」布教手法を通じて、神の名を語りつつ、宗教団体の衣を纏い政治活動することが可能になったのである。

「闇の支配者」の定義

  • 2019.12.07 Saturday
  • 05:31

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陰謀論的視点で歴史研究を行う際、世界を支配する集団を総称した言葉として「闇の支配者」という言葉などで表現することになることが多い。


しかし、この言葉について、実態がはっきりせず、なかなか定義しにくい言葉であると思っていたところ、「闇の支配者たちが仕掛けた ドル崩壊の真実」(ベンジャミン・フルフォード)にて、わかりやすい定義がなされている。


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ここで、私が「闇の支配者」と呼ぶ人々について説明しておこう。
その最終目標から、彼らは大きくふたつに分かれる。一方は米連銀と軍産複合体、ヴァチカン、ロックフェラー、パパブッシュ、ロスチャイルドの一部など。これはドル石油体制を維持したい勢力だ。もう一方は金(ゴールド)の現物をもっている勢力で、米連銀を倒してドル石油体制を崩壊させたいと考えている。これは中国やロスチャイルドの一部、それと無からお金をつくる仕組みをなくしたいと考えている世界中の国々だ。ふたつの勢力にヨーロッパの貴族や王族、アメリカの金融資本家などが絡み合って、複雑な勢力図を形成している。たとえばロスチャイルド家は分裂して互いに争っており、一概にどちらの勢力だと決めつけることはできない。
要するに、ドル・ユーロの印刷機を温存したい勢力と、壊したい勢力でわけて考えれば世界の動きはより理解しやすくなるだろう。

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中国とは、中共のスポンサーなのか、中共指導者のことを指しているのか。はっきりしない。
序列順序的にはヨーロッパの王族、貴族と書くべきところ、ヨーロッパの貴族や王族としているのも面白い。王族よりも貴族の方が金回りが良いという意味なのであろう。

『反日種族主義 日韓危機の根源』(文芸春秋社) 書評

  • 2019.12.06 Friday
  • 04:16

韓国にもともと関心はないのですが。

 

 

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書評日本語原文: http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Matsuki.pdf

書評英語訳: http://www.sdh-fact.com/CL/Matsuki-review.pdf

 

 

歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの考え方

  • 2019.12.04 Wednesday
  • 05:36

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「キッシンジャー 1923−1968 理想主義者1」(ニーアル・ファーガソン著、村井章子訳)のはじめに書かれていることだが、思想哲学と絡めて、他国を従属させる意図を持つ歴史家にとって都合がいい歴史哲学であるような気がする。

 

 

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はじめに

こうしたわけで、本書は一〇年におよぶ地道な文書研究の成果である。執筆にあたっては、偉大な歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの三原則を忠実に守った。

一 すべての歴史は思想の歴史である。
二 歴史として知るとは、歴史家がその歴史を調べようとする当の思想を自ら再び考え、たどることである。
三 過去の思想は、過去にとっての現在から生まれたものであって、現在の思想に包含されてはいても、現在を構成するものからは切り離されている。歴史として知るとは、そのような過去の思想を再び考えることである。

 

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89

ロビン・ジョージ・コリングウッド(Robin George Collingwood 、1889年2月22日 - 1943年1月9日)は、イギリスの哲学者、歴史家。

哲学の方法
哲学思考には、科学思考とも日常的な思考とも異なる独特の方法があると主張した。科学においては「仮定から結論が導かれる」のに対して、哲学においては「仮定から仮定的ではない原理が導かれる」と論じた。また、哲学は日常的に誰もがすでに「わかったつもりになっていることを、別の視点から捉えなおし、より優れた理解をしようと」する学問であるとも述べている。こうした議論は、コリングウッドのプラトン解釈に基づいている。

また、哲学の方法を総括する目的でコリングウッドは「形式の変移図」という考えを導入した。「形式の変移図」とは異なる項の連なりであり、上位の項は下位の項が体現する理想を実現したものである。例えば、ロックによると、「知識」の概念の変移図の始めの項は「判断」であり、最上の項は「直観」である。つまり、「直観」という知識の形式は、「判断」が実現しようとしている知識の理想的なあり方を実現しているのである。哲学の研究対象となる概念はすべて「形式の変移図」へとまとめられうる。

歴史哲学
ヘロドトスとトゥキディデスに始まりコリングウッドに至るまでの歴史学の歴史を丁寧に考察し、歴史学の方法を三つ抽象した。第一に、古代ギリシアに顕著であった「証言に基づく歴史」。第二に、ヘレニズムに端を発し、過去の文献を組み合わせることを主軸とする「切り貼り歴史学」(scissors-and-paste history)という方法。第三に、近代の「学問的歴史学」(scientific history)である。

『自然の観念』(平林康之、大沼忠弘訳、みすず書房、1980年、新版2002年)
『歴史の観念』(小松茂夫、三浦修訳、紀伊國屋書店、復刊2002年)
『芸術哲学概論』(三浦修訳、紀伊國屋書店、1968年、復刊2001年)
『芸術の原理』(近藤重明訳、勁草書房、1973年)
『思索への旅―自伝』(玉井治訳、未来社フィロソフィア双書、1981年)
『歴史哲学の本質と目的』(デビンズ編、峠尚武・篠木芳夫訳、未来社フィロソフィア双書、1986年)
『哲学の方法について』 (早川健治訳、2014年)
『精神の鏡、知識の地図』(早川健治訳、2015年)

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断定するつもりはないが、政治的に利用しやすい、歴史哲学である可能性があるのではないか。

キリスト教宣教師たちが植民地支配の尖兵だったとする根拠

  • 2019.12.03 Tuesday
  • 06:04

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20世紀に書かれた歴史書、「イエズス会の歴史」(ウイリアム・バンガート)という本に、イエズス会宣教師たちのことがさりげなく書いてある。

 


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ザビエルが極東の任務に当てられたのは、ポルトガル国王ジョアン三世が自分の広大な植民地帝国に溢れている何百万もの人々を教化したいと切望した結果であった。パリのサント=バルブ学寮のポルトガル人の学長、デイオゴ・デ・ゴウヴェア博士は、イグナティウス・デ・ロヨラを中心とする熱心な一団のことを思い出し、自分の君主に宣教師として推挙し、国王ジョアン三世は駐ローマ大使を介してイグナティウスに協力を求めた。

中略

大いに期待をかけていた都は、ザビエルの労に断固たる拒絶で報いた。比叡山は部外者の入山を禁じていた。帝に拝謁することは贈り物をしない限り不可能だった。その上、ザビエルとフェルナンデスは一一日間しか帝の町にいなかったが、それだけでも帝が実権を奪われた無力な主権者であり、昔日の栄光の影にすぎないことがわかるのに十分であった。ザビエルの壮大な目論見は、この国の社会・政治機構についてのひどく間違った情報にもとづいた浅はかなものだった。彼はこの現実を即座に受け入れて、新しい計画を立てた。山口多聞少将の大名は実際に権力をもつ大名であり、こちらの威風を見せることでのみ心を動かされる。そこでザビエルは立派な衣装をまとい、−ポルトガルの特使に任命されていたのでー美しく書かれた信任状と、念入りに取り揃えた献上品を携えて山口の大名の前に姿を見せることにしたのである。

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スペインやポルトガルの国王の経済的支援を受けたこと、肩書きを与えられたこと、国王からの親書みたいなものを携行したこと、当時、スペインとポルトガルはアジア各地を植民地支配した史実を以て、イエズス会宣教師は植民地支配の意図を持って布教活動したと判断するのである。

著者や訳者は、イエズス会の宣教師が植民地支配の宣教師だとは断定していないが、文脈からそう読めるのである。

 

著者ウイリアム・バンガートは、イエズス会創設時の史料を読んでいるはずである。なお、私はポルトガル語で書かれた原文までは読んではいない。

キッシンジャー「歴史卒論」が意味するもの

  • 2019.11.30 Saturday
  • 10:15

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20世紀後半の地球規模の外交を主導した、キッシンジャーの伝記本を読んだところ、卒論テーマが歴史であったとする記述を見つけた。

 

 

「キッシンジャー 1923−1968 理想主義者1」(ニーアル・ファーガソン)から引用させていただく。

 

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キッシンジャーの卒業論文「歴史の意味」は、ハーバードの歴史に残る作品となっている。学部学生が提出したものとしては最も長く、現行の長さ制限(三万五○○○ワード以内または一四〇ページ前後)導入の契機となった論文だからだ(この制限は、いまでも「キッシンジャー・ルール」と呼ばれている)。キッシンジャーの論文は三八八ページあった。ヘーゲルとシュヴァイツアーの章を省いても、である。一説

によると、フリードリヒは一五〇ページで読むのをやめたという。とはいえ、驚くべきは長さではない。主なテーマであるシュペングラー、トインビー、カントのほか、コリングウッド、ダンテ、ダーウイン、デカルト、ドストエフスキー、ゲーテ、ヘーゲル、ホッブス、ホームズ、ホメロス、ヒューム、ロック、ミルトン、プラトン、サルトル、シュヴァイツアー、スピノザ、トルストイ、ヴィーコ、ウェルギリウス、ホワイトヘッドが論じられており、三年間に読破した中から魅力的なエッセンスが抽出されている。さらに意味論を扱った補遺では、ブラッドリー、ハンチントン、ヨセフ、ポアンカレ、ライヘンバッハ、ロイス、ラッセル、シェファー、ステビング、ヴェブレンを扱った。

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キッシンジャーは、外交、地政学に詳しいことで知られているが、ベースとなったのは、歴史の知識と理解に関すること。
上記では、必ずしも歴史に直結しない、思想哲学的なものを研究の素材としていることがわかる。
このことから、キッシンジャーは、歴史とはその時代の思想哲学と密接な関係を持っていたことを理解していたことになる。

 

この本のはじめには、歴史哲学者の考え方の引用がある。

 

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はじめに

こうしたわけで、本書は一〇年におよぶ地道な文書研究の成果である。執筆にあたっては、偉大な歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの三原則を忠実に守った。

一 すべての歴史は思想の歴史である。
二 歴史として知るとは、歴史家がその歴史を調べようとする当の思想を自ら再び考え、たどることである。
三 過去の思想は、過去にとっての現在から生まれたものであって、現在の思想に包含されてはいても、現在を構成するものからは切り離されている。歴史として知るとは、そのような過去の思想を再び考えることである。

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キッシンジャーはこの歴史哲学者の考えを受け入れ、何らかの意図を以て、外交デビューしたことになる。

ここで言う外交デビューとは、キッシンジャーを選び、登用した人物の意図によって実現したと考えなくてはならない。

もし彼らが、戦勝国史観を末永く継続させ、敗戦国を歴史観によって身動きとれない、属国状態に置いておきたいと考えたらどうであろうか。

 

そう考えると、この場合の思想哲学とは、戦勝国有利な歴史哲学を以て国際政治を操ることを指すと考えるのである。

在日米軍が係わった事件?

  • 2019.11.25 Monday
  • 05:01

調査研究テーマになりえるでしょう。

 

JUGEMテーマ:ネットで話題のもの

 

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https://ameblo.jp/hirosuper135/entry-12060841003.html

【JAL123便は撃墜された】

◎事故の調査にあたった群馬県の山口悠介検事正はこう言っています。
「事故原因をギリギリまで追及すれば戦争になる」

中略

またこの日、政府専用幾がボーイング777に変更になりました。
この777はあの2機のマレーシア機と同型です。
現在唯一遠隔操作可能な旅客機です。
テロ対策としての遠隔操作機能だそうですが2機のマレーシア幾はいずれも遠隔操作されたのではないでしょうか。

つまり日本の政府専用幾はいつでもアメリカによって遠隔操作ができるということ。
アメリカの忠実な犬としての任務を放棄すれば日本の首相はいつでも……

 

 

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http://tenku123.hateblo.jp/entry/2018/02/25/195847

「日航123便墜落の波紋ー天空の星たちへ」公式ブログ
1985年に起きた日航123便墜落事故を、当時日本航空スチュワーデスとして勤務していた著者・青山透子が、事故の真相を追い求めて綴ったノンフィクション

なお、この章のキーワードは「事故原因を追及したら戦争になる」である。

なぜ、ボーイング社の修理ミスと日航側の確認ミスが、戦争になるのだろうか。どちらも民間会社(日航は半官半民の特殊会社)で、どちらも己の罪を認めている後での話である。公表された事故原因で、なぜ戦争になるのか、誰か教えてほしいのはこちらである。特に群馬県警察の県警本部長である故河村一男氏が発したその言葉は重い。どういう根拠でそういったのか?皆さんによく考えてもらいたい。

それにしても中曽根康弘氏は墜落の翌日の8月13日に、米軍のトップ、クラフ太平洋軍司令官に旭日勲章を授与しているのである。和気藹々と和やかな二人の顔が新聞写真に掲載されている。墜落の現場に行かない中曽根氏といち早く墜落現場を発見したアントヌッチ氏に他言無用という指示を出した方が、二人とも楽しそうな笑顔の写真である。

 

 

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日航123便墜落の真相とは?「事故原因を追求すると戦争になる」という噂は本当なのか
https://www.bookbang.jp/article/538655

 

 

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https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054889940739

怖い横田基地の米軍のMP

海の上から吊るされた竹下首相

鳩山首相は、横田基地の米軍のMPにヘリコプターで海の上から吊るされて、 何度も海に入れられ、怖くなって辞任した可能性がある。

昔の竹下首相も横田基地の米軍のMPにヘリコプターで海の上から吊るされたそうだ。

「小沢一郎氏を浮上させるしかない 」や 「泥棒国家日本と闇の権力構造 」を参照。

横田基地の米軍のMPは、何かあると15分以内にヘリコプターで飛んで行けるらしい。 だから、横田幕府と呼ばれているそうだ。

JALの御巣鷹山墜落事故の時も、墜落後、15分で横田基地の米軍のMPがヘリコプターで現場に到着したそうだし、 昔のJALのもく星号の三原山墜落の時もそうだった。

小渕首相も海の上から吊るされたか

小渕首相も、横田基地の米軍のMPにヘリコプターで海の上から吊るされて、 何度も海に入れられ、病院に担ぎ込まれた可能性があると言う。

「小渕元首相を殺した犯人は誰か 」を参照。

となると、松本清張が書いた「日本の黒い霧」の謀略より、現在の方がもっとヒドイ状況にある訳だ。

小渕首相が病院に担ぎ込まれたときは、明らかに小渕さんの意識はなかったのに、 翌日、官房長官の青木幹雄が記者会見を開いて、「万事頼むと口頭で言われました。首相を臨時に代行いたします」と、 まんまと青木幹雄は臨時の首相代理にインチキ就任することになった。

後に医師団は、小渕首相は青木幹雄に意思を伝えるのは医学的に不可能な状態だったと証言しているから、 青木幹雄はアメリカの手先になって「クーデター」を起した訳だ。

 

昔は、小渕首相を米軍のMPがヘリコプターで吊し、青木幹雄(および後ろにいた森喜朗など)のクーデターが成功し、 最近では、鳩山首相を米軍のMPがヘリコプターで吊し、平野博文(および後ろにいた前原誠司など)のクーデターが成功したと言う図式だ。        以上

http://www.ne.jp/asahi/davinci/code/news/seicho/

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嫌韓本において見過ごされている情報

  • 2019.11.22 Friday
  • 04:46

原文ではかなり前に読めた本であるが、翻訳書として、2017年に刊行された本がある。
「裏切られた自由」(ハーバート・フーバー著)である。

 

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「裏切られた自由 下」に書かれている一節を参照したい。

 

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私(フーバー)が初めてこの国を訪れたのは一九〇九年のことである。日本の資本家に依頼され、技術者として助言するためであった。当時の朝鮮の状況には心が痛んだ。人々は栄養不足だった。身に着けるものも少なく、家屋も家具も粗末だった。衛生状態も悪く、汚穢が国全体を覆っていた。悪路ばかりで、通信手段もほとんどあく、教育施設もなかった。山にはほとんど木がなかった。盗賊が跋扈し、秩序はなかった。
日本の支配による三五年間で、朝鮮の生活は革命的に改善した。日本はまず最も重要な、秩序を持ち込んだ。港湾施設、鉄道、通信施設、公共施設、そして民家も改善された。衛生状況もよくなり、農業もよりよい耕作方法が導入された。北部朝鮮には大型の肥料工場が建設され、その結果、人びとの食糧事
364頁

情はそれなりのレベルに達した。日本は、禿げ山に植林した。教育を一般に広げ、国民の技能を上げた。汚れた衣服はしだいに明るいいろの清潔なものに替わっていった。

朝鮮人は、日本人に比較すれば、管理能力や経営の能力は劣っていた。このことが理由か、あるいはもっと別な理由があったのか確かではないが、経済や政治の上級ポストは日本人が占めた。一九四八年、ようやく自治政府ができた。しかし朝鮮人はその準備ができていなかった。

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多くの嫌韓本において、日韓併合で日本政府が朝鮮半島においてしたことが肯定的に書かれている。写真付きで説明した本も読んだ。
嫌韓本を何冊か読んだ印象を述べると、これらの本を書いた著者たちは、読者を説得すべく、いろいろ知恵を絞り、考え抜いて書いたようだ。

 

 

一方、「裏切られた自由」の著者は、ルーズベルトの政敵だった、元アメリカ大統領である。
元アメリカ大統領が、朝鮮半島において当時の日本政府がしたことをほとんど肯定している。この本を読む限り、フーバーの視点は日韓どちらに対しても中立である。どこかの新聞記者の如く、金大中葬式ネタで発狂して出稿するようなことはない。これほど説得力ある説明が他にあるだろうか?

 

推定するに、嫌韓本の著者たちは、「裏切られた自由」をまったく読んでいないか、知っていてもきちんと読まなかった可能性がある。

なぜそうなるのか。この本の書評を書いた有名人たちの関心が、ルーズベルトについてフーバーが疑問に思った点ばかりに集中、フーバーが世界各国の状況について自身が知り得たこと、理解したことまで読もうとしなかったからではないか。

 

つまり、この本に書かれている各国の記述を、多くの言論人が読み飛ばしてしまったから、起きたことではないか?

そういう意味でこの本は、言論人や他人の力を借りず、書評等に頼らず、主体的に読書する姿勢が求められるのである。

戦前のソ連の工作活動資金源は「偽ドル札、金」だった

  • 2019.11.17 Sunday
  • 07:55
ソ連は偽ドル札で工作活動を行った時期があった。 「裏切られた自由 上」(ハーバート・フーバー)にはこう書いてある。 ////////////////////////////////// ルーズベルト氏が大統領となった時期にも、共産主義舎が我が国への工作を仕掛けていることははっきりしていた。それを示す2つの大きな事件があり、ルーズベルト氏もそのことを知っていた。一つは、一九三二年のいわゆる「ボーナス行進」と呼ばれるデモであり、もう一つは、モスクワで作られた偽ドル札のバラマキである。偽札は共産主義の活動のために使用された。 ワシントンで行われた「ボーナス行進」についてここでは詳しく論じないが、第一次世界大戦の復員兵が、議会に(金銭的)救済を求めた行動だった。 陸海軍の情報部門は、この行進が共産主義者によって組織されていることを突き止めている。彼らは、復員兵を利用して、政府転覆を狙っていた。筆者は、この頃、「ボーナス行進」の背後に共産主義者がいると公の場で訴えた。私の主張が想像の産物でないことを示す証拠がある。デモの三年後(一九三五年)に第七回コミンテルン大会がモスクワで開催されたが、そこで、共産主義者がこの事件に関与していたことが報告されたのである。 中略 元共産主義者で後にテネシー州で副保安官となったジョン・T・ベイスは次のように述べている。 <私は行進グループの左翼(共産主義者)勢力の指導を担当した。 共産党の指導者からは、とにかく騒乱を起こせと命じられていた。 流血騒ぎを起こせ。そのためにはなんでもやれという指示だった。 復員兵が何人死のうが、共産党にとってはどうでもよかった。> また偽札については、ルーズベルト氏が政権に就く前に、私自身、ソビエトが数百万ドル規模でドル札を偽造していることをルーズベルト氏に説明した。偽札は、ヨーロッパ、中国、中東で使われていた。我が国の連邦準備銀行は、国内および外国政府にも注意を促していた。 ////////////////////////////////// その後、工作活動が広範囲化かつ大規模となったことを受けて、工作資金源がソ連の「金」となったそうだ。 「裏切られた自由 上」から引用させていただく。 ////////////////////////////////// 第3章 米国内におけるクレムリンの工作 あめりかのソビエト承認によって、国内における共産主義者の数は増加し、その活動もいっそう活発化した。FBI(連邦捜査局)の調査によれば、アメリカ共産党員の数は承認前にはおよそ一万三○○○であったが、一九三八年の半ばには八万を超えている。 一九三六年、ウイリアム・C・ブリット駐ソ大使はワシントンに次のような警告を寄せた。 <我々は、ソビエト政府、共産党あるいはその党員と友好関係を築けるというような幻想を、一瞬たりとも抱いてはならない。> 連邦政府組織の重要なポストに共産党員が就いていたが、そのことは、マーチン・ダイズ下院議員を議長とする下院非米活動委員会の調査でしだいに明らかにされていった(一九三八年)。ダイズ議員は、一九四五年一月三日に病気のため議員を辞めているが、それまでずっと議長職にあった。この委員会はその後も異なる委員長の下で現在(本書執筆時)でも活動を継続している。 一九五○年には、上院においても司法委員会(安全保障小委員会)で、下院非米活動委員会と同様の調査を始めている。上院の委員会の活動も執筆時点において続いている。 こうした委員会によって、我が国政府の転覆を画策した叛逆者や陰謀に加担した人物を示す長大なリストが発表されている。要するに、ソビエトの国家承認を受け、共産党はアメリカ人メンバーを政府の重要機関の職員に就かせ、国家安全保障に関わる情報にアクセスできるようになった。その結果、国家の重要な意思決定に大きな影響を与えることになった。 共産党は労働組合にもメンバーを潜入させ、階級間憎悪を煽り、ストライキを扇動した。さらに大学では、学生の心に我が国の根本となる思想や制度に疑いを持たせる種を撒き散らした。彼らは人々の間に、親共思想を受けつける組織を作っていった。さらには原爆製造に関わる情報まで盗み出していた。 共産主義主義者は、一般人の扇動よりも、むしろ知識人を誘惑し党員とすることを重視した。もちろん一般人は、計画された騒乱や社会混乱を惹起するには重宝な存在であった。 共産党がアメリカ国内に作りあげた組織の資金は、ソビエトの金によって調達されていた。工作員はモスクワから派遣され、彼らがこうした組織の監督にあたった。彼らのアメリカの出入国の際には、偽造パスポートが使われた。一九三九年、国務省のパスポート担当部署は次のように警告している。 <パスポートに関わる法を破る動きが広がっている。これで利益を受けているのはソビエト連邦である。我が国の外交政策の障害にもなっている。> 下院非米活動委員会は、アメリカ共産党は完全にモスクワの直接監督下にあると結論づけた。 ////////////////////////////////// ソ連が用意した偽ドル札、「金」によって、アメリカ共産党はモスクワの直接監督下で、アメリカ政界の中枢を掌握するに至ったようである。 どうやら、日米開戦の直前、ルーズベルトだけでなく取り巻き(特に国務省)もソ連の言いなりになるように仕向けられていたということになるのではないか?

「裏切られた自由」の日本版翻訳がなかなか発刊されなかった理由について

  • 2019.11.11 Monday
  • 08:34
「裏切られた自由」(ハーバート・フーバー著、ジョージ・H・ナッシュ編、渡辺惣樹訳)上巻を読んでいくうちに、なぜ名著と噂されてきたこの本の日本語翻訳が発刊されなかった理由を、以下の箇所に見出した。 ////////////////////////////////// 第12章 日本 一九三八年の旅では日本を訪問していないが、この国んも重要である。日本の一九三八年半ばの状況を簡単に記しておきたい。 日本は天皇を元首にした立憲君主制の国である。天皇は宗教的にも頂点に立つ存在であった。また議会制(国会)の国でもある。首相や閣僚は名目上、天皇による任命である(元老の承認が必要である)。その政府は帝国議会に対して責任を持ち、かつ議会の監督を受ける。内閣には一点だけ立憲体制の国にしては不可思議なところがある。陸海軍がその大臣を指名するのである。 日本には、外国から「リベラル」と呼ばれる有能なグループがあった。彼らが軍部の横暴を抑制し、政治的に優位を占めていた時期があった。たとえば一九二二年には、国務長官チャールズ・エヴァンズ・ヒューズが提案した条約〔訳注:ワシントン軍縮条約〕に調印し、ベルサイユ条約で承認された山東半島の利権の返還にも応じている。 しかしリベラル・グループの立場は不安定だった。彼らは身の危険を顧みず、軍国主義者に抵抗したが、多くの人物が、軍の急進派によって暗殺されている。こうして日本は、「リベラル派」が失墜し、極東における積極的な軍国主義の中心となった。先に書いたように一九三一年には中国を攻撃し、満州を併合した。国際連盟による介入があったが、日本は拒否した。連盟にはアメリカも協力していた。 一九三七年には中国に全面侵攻し、先に書いたように、華北・華中および太平洋岸を制圧した。ワシ ントンでは、一九三八年半ばまで、日本の動きを抑制し中国政府を支援することが検討されたが、そのような政策は採用されなかった。 ////////////////////////////////// 「一九三一年には中国を攻撃し、満州を併合した。国際連盟による介入があったが、日本は拒否した。連盟にはアメリカも協力していた。 一九三七年には中国に全面侵攻し、先に書いたように、華北・華中および太平洋岸を制圧した。ワシ ントンでは、一九三八年半ばまで、日本の動きを抑制し中国政府を支援することが検討されたが、そのような政策は採用されなかった。」の記述に、間違いがある。 フーバーは苦学した勉強好きな政治家だったようだが、それでも歴史認識的に致命的なミスがある。日本軍が攻撃開始する前に何が起きたのか、書いていない。中国に対して、あたかも日本が侵略国であるとの視点で書かれたと読める。 ちなみに、Wikipediaには、この本のことについて、こう書いている。 ////////////////////////////////// https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC フーヴァーはチャーチルとルーズベルトがスターリンを連合軍側に引き入れたことは、スターリンが共産主義を広める手助けになったと批判、スターリンはヒットラーと同じろくでなしで、彼ら2人同士を戦わせておけばよかったという意味のことを著書 『裏切られた自由』(Freedom Betrayed) で述べている(本自体の発行は2011年) ////////////////////////////////// 「裏切られた自由」について、多くの歴史書を書いた渡部昇一は、英文で読んでいたはずであるが、積極的にフーバーの著作からの引用しなかった。その理由は、フーバーの対日戦史観にあると考えるのである。

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